カントウタンポポ |
学名 | Taraxacum platycarpum |
別名 | アズマタンポポ、タナ・田菜(古)、フチナ(古)、クジナ(古) 婆丁(中) |
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関東蒲公英 | 分類 | キク科タンポポ属 (多年草) |
在来種は地域により変異があり、関東圏の種を指す名。タンポポは、古名の田菜に「穂々」あるいは綿毛を「ホホケダツ」としたタナホホが転じたとされる。その他諸説がある。 | 原産・分布 | 本州(関東地方、山梨、静岡) |
神奈川県 | 全域に分布。人里近くの草原、明るい林内に生える。 | |
花の時期 | 3月〜5月 |
春先に多くの根生の葉の中から花柄を伸ばして先に黄色の頭花をつける。夏には葉が枯れる冬緑型の植物。
葉は倒披針形で羽状に深裂する。
裂状には変異が多くあり、中には深裂せずにヘラ状の葉も混ざる。
神奈川県三浦市小網代 150330
花茎は15〜30cmと長く、最盛期には一つの株から20本以上の花が立ち上がる。
上野原市秋山 150420
花は全て両性の舌状花からなる。自家受粉はできない。
近年、単性で結実するセイヨウタンポポが市街地周辺では増えて勢力を拡大している。
セイヨウ〜と比べると頭花は大きいが、小花数は少ない。
厚木市七沢 110429
タンポポの仲間は総苞の形状で種類を識別する。
セイヨウ〜が外側の総苞片が大きく反り返るのに対し、在来のタンポポは全て上を向く。
カントウ〜は総苞外片の先端に角状突起があるが、地域によりその大きさに変異がある。
花言葉 「神のお告げ、真心の愛、別離、思わせぶり、軽薄」などなど、身近な花だけにいろいろある。西洋におけるタンポポ占いのイメージからの言葉が多いようだ。
横浜市港北区 070411
セイヨウタンポポの花。
写真のように総苞片が反り返っているので見分けやすい。しかし近年は交雑が進み中間型の花も増えているのでややこしい。DNAの調査では、在来種に見える株でも80%以上が雑種だったという結果もある。
上野原市秋山 180425
蕾のときの総苞。外側の突起が目立つ。
神奈川県三浦市小網代 150330
日当たりの良い場所の花は早く、すでに綿毛になった頭花もある。
果実は痩果で白い冠毛を持ち、風で飛ばされる。
神奈川県三浦市小網代 150330