エンレイソウ |
学名 | Trillium smallii |
別名 | ||
延齢草 | 分類 | ユリ科エンレイソウ属 (多年草) |
根茎を薬用とするための名か。ただし命を延ばす程の薬ではない。中国名ではなく和名、それも近世に付けられた名(吉田)。 | APG分類 | シュロソウ科エンレイソウ属 (多年草) |
原産・分布 | 北海道、本州、四国、九州、千島、サハリン | |
神奈川県 | 丹沢、箱根、小仏山地のブナ帯の林内に生える | |
花の時期 | 4月〜5月 |
林縁や明るいやや湿った林床に生える。ときに群生する。
20〜40cmの茎の先に3枚の葉が輪生する。さらに数cmの花柄の先に1個の花が頂生する。
葉は菱形状の円形で先が短く尖る。ユリ科の草の葉脈は並行脈が多いが、エンレイソウの仲間は網状脈になる。
長野県黒姫 070429
大きな3枚の葉の上に赤みを帯びた花が頂生する。ドレスをまとい俯いて咲いているようにも見える。
群馬県みなかみ町赤谷 090426
花被片は3枚で外花被片(萼)にあたり内花被片(花弁)は無い。萼は緑色あるいは柴褐色になる。
子房を囲んで6個の雄しべがあり、葯は柴褐色。柱頭は3裂する。
群馬県みなかみ町赤谷 180407
シロバナエンレイソウ。
エンレイソウによく似るが、外花被片(萼)3枚、内花被片(花弁)3枚で6枚の花被片がある。萼は緑色、花弁は白色。雄しべの葯も白色。
上野原市秋山 190422
受粉後の子房。
長野県黒姫 070429