シキミ | 学名 | Illicium anisatum L. |
別名 | ハナノキ、ハナシバ、コウシバ | |
樒 | 分類 | シキミ科シキミ属 (常緑小高木) 有毒植物(劇物指定) |
実が猛毒のため、悪しき実(アシキミ)のアが省略された、花や実が密集することから重実あるいは茂実から、四季を通して美しいから、などの諸説がある。 | 原産・分布 | 本州(宮城県以西)、四国、九州、沖縄。朝鮮(済州島)、中国 |
神奈川県 | 山地のモミ林内に多いが、丘陵地の雑木林でも見られる。 | |
用途 | 庭木、線香、抹香 | |
山地に生える。シキミ-モミ群集の標準種。香気があり、墓苑などによく植えられる。全体が有毒なため、丹沢ではシカの食害を免れ、多く生える林もある。 樹皮は暗灰褐色、初めは平滑だが、老木になると浅く縦裂する。 |
幹 横浜市 鶴見区 (植栽) 040329 |
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葉は互生し、葉身は長楕円形あるいは狭倒卵形で、厚くて滑らか。表面には光沢があり、縁は全縁。側脈は不鮮明。 | 葉 横浜市 鶴見区 (植栽) 040329 |
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3〜4月に、葉腋に淡黄緑白色の花を咲かせる。花弁と萼片はともに線状披針形で10〜15枚あり、外側の数片が萼。 花言葉 「猛毒、甘い誘惑、援助」 |
花 横浜市 鶴見区 (植栽) 040329 |
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果実は、8〜12個の袋果が星型に並ぶ。9〜10月に熟すと裂け、黄褐色で楕円形の種子を出す。 ★毒★全木に猛毒の有機化合物アニサチンなどを含む(嘔吐、痙攣、呼吸障害、昏睡)。特に種子に多く、死亡例もある。 |
若実 横浜市 鶴見区 (植栽) 040729 |
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「虫えい図鑑」によると、シキミハコブフシ(シキミ葉瘤フシ)に似ているが、形成される場所などが異なるため、正体不明。 「秋・冬の虫こぶ」 |
虫こぶ 丹沢 天王寺尾根 050201 |
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それほど大きくなく、冬芽が葉腋ごとにつく。ゴツゴツしたラグビーボールのような形。 | 冬芽 丹沢 仏果山 190115 |
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葉の位置(高さ)から犯人はシカかと思えるが、集中してこの木の葉を食べていた。ササの葉などのように丸ごと食べてしまわないので、やはりマズイのか? | 食害 丹沢 仏果山 190115 |