ナンキンハゼ 学名 Sapium sebiferum Triadica sebifera(APG)
別名
烏臼木(中)
南京黄櫨 分類 トウダイグサ科シラキ属 (落葉高木)
南京産のハゼノキの意。ハゼノキと同様にロウソクや石鹸を作る油脂を採った。 APG分類 トウダイグサ科ナンキンハゼ属(落葉高木)
原産・分布 中国原産(江戸時代に渡来) 。かつては自生していた。
神奈川県 自生は無い
用途 庭木、公園・街路樹、器具材
かつてロウを採るために、栽培された。初夏の黄色い花や、秋の紅葉がきれいなこともあり、今では街路樹や公園樹として、多く植栽されている。
高さは15mになる。
奈良市の奈良公園内には、街路樹として植えられたナンキンハゼが侵入し、シカの食害を受けないために繁殖している。種子が鳥により運ばれ、若草山や春日原生林でも見られるようになり大きな問題になっている。
紅葉の樹

藤沢市
六会
日大構内
081114
    奈良公園内の紅葉。 
奈良県奈良市171109
    若草山の草原に若木が侵食している。 
奈良県奈良市201105
 
樹皮は灰褐色で、不規則に縦に裂ける。

横浜市
中区
(街路樹)
030625
葉は互生し、葉身は菱形状広卵形、先端が急に尖る、独特の形。葉表は緑色、裏面は淡緑色。縁は全縁となる。葉柄は長く、葉身と同じ程度。葉柄と葉脚の境に2個の腺点がある。

横浜市
中区
(街路樹)
030625
  葉身と葉柄の境に、2個の腺天が見える。
藤沢市六会071009
  葉先は急に細まり尖る。 
藤沢市六会071009
  藤沢市六会071009  両面共に無毛。
藤沢市六会050714
 
雌雄同株、雌雄異花
6~7月に枝先に総状花序を出し、芳香のある、黄色の小さな花を多数つける。雌花は花序の基部に2~3個、雄花は上部に多数着く。
花言葉「真心、心が通じる」


藤沢市
六会
050714
 
花序。雄花は花序の上部にたくさん。
藤沢市六会050714
  雌花は基部に2~3個。
藤沢市六会050714
  受粉後膨らみ始めた。
東京都江東区200711
 
果実は朔果初めは緑色、熟すと茶色になりはぜる。 若い実

藤沢市
六会
050812
秋に熟した果実が割れ、白い蝋状物質に包まれた種子が3個出てくる。この種子からロウを採った。落葉後も枝に残る。この種子は有毒とも言われるが不明。
種子の化石が見つかるので、かつては日本にも自生していたとされる。
こぼれ話「蝋燭」(ハゼノキ)参照。
種子

横浜市
港北区
041107
気温が低くならなくても、秋には紅葉が綺麗。日当たりの良い部分から紅葉するため、全体として緑の葉が混ざる。 紅葉

横浜市
港北区
(街路樹)
041107
冬芽は小さく、丸みのある三角形。外側に2枚の芽鱗が見える。一年枝葉は細く無毛、先端部が枯れることが多い。
葉痕の左右に突起物がある。托葉が変化したもの。
冬芽

藤沢市
六会
090114
春の芽吹き。黄色~オレンジの色彩がきれい。 展葉

東京都
海の森公園
160423

樹木の写真Top