コゴメウツギ 学名 Stephanandra incisa
別名  
小米空木 分類 バラ科コゴメウツギ属 (落葉低木)
 小さな花を、砕けた米粒に見立てた名。 APG分類 バラ科コゴメウツギ属(落葉低木)
原産・分布 北海道、本州、四国、九州。朝鮮、中国。
神奈川県 県内全域に分布する。
用途 庭木
山地の、日当たりの良いところに、普通に生える。よく分枝し、横に広がり薮状態になる。

丹沢
塩水川
040513
    ウツギと名のつく花の中では一番小さな米粒のような花。
丹沢神の川 070603    冬の姿。株立ちの状態。
港区自然教育園 190214
 
木は灌木であり株立ちする。茎は直線的に伸び、枝垂れた茎の途中から次の枝が分岐し上に伸びることを繰り返す。
茎は灰褐色で縦に筋がはいる。一年枝は赤みを帯びる。名前はウツギではあるが空木ではない。髄が詰まっていた。


上野原市
秋山
120526
    幹断面。
上野原市秋山 161107
 
葉は互生し、葉身は卵形で、先は尾状に尖る。縁は、羽状に浅〜中裂し、欠刻状の鋸歯がある。
形は変化がいろいろあるようだ。コミネカエデなどの葉とも似ている。


上野原市
秋山
160409
    葉表。
上野原市秋山 120525
    葉裏。
上野原市秋山 120525
    葉先。先は尾状に尖る。縁は欠刻状鋸歯。
上野原市秋山 120525
    葉脚。葉脈と葉柄には軟毛が密生する。
上野原市秋山 120525
 
花は5月頃、新しい枝先に円錐状の花序を作り、小さな白い花を咲かす。花弁、萼片ともに白色で5枚、写真の長い方が花弁。雄しべは10本。
花の色はのちに黄色を帯びる。
花言葉 「運の強い人」


丹沢
塩水沢
040513
    前年に大きく伸びた茎の葉腋に花序をつける。
上野原市秋山 180502
    花弁と萼片は5枚づつ。雄しべは10本、雌しべは1つ。
上野原市秋山 120526
 
果実は袋果で球形。 若い実

群馬県
みなかみ町
赤谷
070804
    冬の枝先に俯いた実殻。
港区 自然教育園 190214
 
冬芽は先の尖った楕円形。形成初期は芽鱗は赤味のかかった淡褐色。後に褐色になるようだ。 冬芽

上野原市
秋山
161109
手元の「虫こぶ図鑑」には載っていなかった。形状から見ると壺状に見え、コゴメウツギの腋芽にできる虫こぶ、ということでコゴメウツギメツボフシとでも名付けるのか。
別の枝では花序にもついていたので、よく分からない。
虫こぶ

上野原市
秋山
220605
    先端が少し開いた壺の形状。
上野原市秋山 220605    花序についた虫こぶ。
上野原市秋山 220605 

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