ハクウンボク | 学名 | Styrax obassia |
別名 | オオバヂシャ | |
白雲木 | 分類 | エゴノキ科エゴノキ属 (落葉高木) |
花の咲く様子が、白い雲を思わせるのでついた名。 | 原産・分布 | 北海道、本州、四国、九州。朝鮮、中国 |
神奈川県 | 丹沢と小仏山地に多い。その他の丘陵から山地に稀に生える。 | |
用途 | 庭木、公園樹、器具材 | |
山地に生え、高さ15mになる。名前のように、樹全体が白い花で覆われる。 | 樹 厚木市 自然保全センター 050515 |
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樹皮は灰白色で滑らか。 | 幹 川崎市 東高根公園 040227 |
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葉は互生し、10〜20cmの円形になる。縁は、上部にわずかに鋸歯がある。裏面には脈が凸に出て、星状毛が密生する。 | 葉 川崎市 川崎区 (植栽) 041023 |
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5〜6月に、枝先に総状花序を出し、白い花を多数下垂させる。花冠は5深裂。雄しべは10本、雌しべは1本ある。 花言葉「壮大、愛の旅」 |
花 小金井市 小金井公園 030504 |
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果実は球形の核果で、9月に熟す。近縁のエゴノキと同形の実だが、花序が大きい分、実は長い軸に下垂する。 | 実 群馬県 みなかみ町赤谷 050904 |
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ハクウンボクの特徴は、円形の葉とその葉柄。来年の芽(冬芽)が、葉柄の中に納まっている。葉柄内芽と言う。 | 葉柄 丹沢 塩水沢 040924 |
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冬芽は裸芽で、縦に並ぶ副芽(写真下の小さな芽)がある。写真は、芽がふくらみはじめているので、葉脈が見えている。冬期は、軟毛が密生していて見えない。 若枝は、赤褐色の表皮が、縦に短冊状に剥がれやすい。 |
冬芽 丹沢 塩水川 060413 |
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不明。 エゴノキ科の芽に寄生する虫コブに、エゴノキメフクレフシがあるが、虫コブの形状が異なる。「虫えい図鑑」にも該当するものが見つからない。 名付ければ「ハクウンボクメフクレフシ」になるが・・。 |
芽虫コブ 丹沢 神の川 070603 |