コスカシバ | 学名 | Synanthedn hector |
分類 | チョウ(鱗翅)目 | |
加害樹 | サクラ類、モモ、ウメ、その他のバラ科、ブナ科 | |
幼虫が幹の中で越冬する。春に樹皮下でサナギとなり、羽化時に半分ほど体を樹皮外に乗り出すので、脱皮殻が樹皮に残り目につく。6〜9月に成虫となって飛び、樹皮の裂け目や凹凸の激しい箇所に産卵する。孵化幼虫はすぐに樹皮下に潜入して食害を始める。 | 加害部 | 幼虫(幹) |
加害時期 | 1回/年 | |
防除方法 | 虫糞やヤニのある部分の樹皮を剥いで幼虫を捕殺する。 | |
人への害 | 特になし。 | |
ガンシュ病に罹ったシラカシの木に盛んに産卵していた。飛んでいる様子は、まったく小型のスズメバチとしか見えない。見事な擬態。 隣にサクラの木があったが、なぜか弱ったシラカシに産卵していた。 |
産卵中の成虫 世田谷区 初台 080920 |
|
幼虫の食痕には、半透明で褐色のヤニ状の液体が出る。幼虫がいる証拠に粒状の糞もある。 コスカシバの幼虫の腸のなかに、セルロースを分解する菌類がいて、その菌類がヤニ状物質を作るとされている。 |
幼虫の食害痕 横浜市 港北区 061012 |
|
羽化時にサナギは、半身を穴から外に出し羽化する。残った殻がよく発見される。 | さなぎ殻 茨城県 つくば市 061026 |
|
シラカシの木のざらざらした樹皮に産卵していた。拡大すると0.5mmほどの褐色のきれいな卵があった。 | 卵 世田谷区 初台 080920 |