ヒロヘリアオイラガ | 学名 | Parasa lepida |
分類 | チョウ(鱗翅)目イラガ科 | |
加害樹 | ヤナギ、カシ、エノキ、ケヤキ、バラ科、カキ、カエデ、ツバキ科 | |
南方系の害虫で、以前は鹿児島でまれに発生していたが、近年は太平洋沿岸の各地で被害がある。 樹幹などに付着したマユで越冬し、5月に第1回成虫が発生する。幼虫は群集性が強く、老熟に従い分散生活を送る。7〜8齢を経て蛹化する。第2回成虫は8月に発生する。 |
加害部 | 葉(食害) |
加害時期 | 2回/年(6〜7月、9〜10月) | |
防除方法 | 発生初期に集団生活をしている時点で、葉ごと摘んで除去する。薬剤散布はスミチオン、ディプテレックスなどの有機リン系殺虫剤で効果がある。 | |
人への害 | 棘に触れると激しい痛みがある。後で、かゆみは残らない。 | |
若齢(1〜2齢)期は、葉の裏側に群生し、集団で食害する。葉裏より葉肉のみを食害するので、食痕が薄く透けて見える。後に写真のように枯れて茶色くなる。 | カナメモチ食害部 横浜市 060707 |
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若齢(3?齢)幼虫。頭部を並べて、体を互いに密着させて、葉裏を食害する。大きくなると葉全部を食べる。 | カナメモチ葉裏 横浜市 060707 |
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終齢幼虫。1枚の葉に1匹の幼虫がついて、食害していた。 アオイラガと似るが、アオイラガは背の中心に、濃い青の線が無い。 |
ザクロ葉 横浜市 061001 |
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脱け殻となったマユ。樹幹のくぼみや、地際近くにまとまってマユを作る。 | カエデ幹 横浜市 071214 |